ChatGPTで売れる仕組みを構築|セールスファネル設計プロンプト大全
最近、あちこちで「AIの使い方セミナー」や「ChatGPT活用講座」を目にします。
「ChatGPTに # や @ をどう入れるか」
「プロンプトに句読点を入れるかどうかで結果が変わる」
といった“プロンプト研究”一色。
確かに、こうした知識は役立つ面もあります。
けれども私は正直こう感じました。
「これは手段の最適化にとどまっていて、ビジネスの成果にはつながらないのではないか?」
AIはあくまでツールです。
目的は「AIを完璧に使いこなすこと」ではなく、
AIを使ってビジネスを動かし、成果を出すことにあります。
特にセールスファネル構築は、
「誰に」「何を」「どんな流れで」「どんな心理変化を促して」「最終的に行動させるか」
という全体の設計図があってこそ、AIを最大限活かせます。
この設計がないと、プロンプトをいくら磨いても「美しいけど売れない文章」が量産されるだけです。
AIは「思考を読む」ではなく「指示に従う」
ChatGPTは人間の意図を察してくれるわけではなく、入力された情報をもとに文章を生成します。だからこそ、プロンプトは「曖昧」より「具体的」にすることが重要。
では、「AIを目的にするのではなく、ビジネスを動かす手段として使う」という考え方に沿って、AI×セールスファネル設計専用プロンプト集を作ります。
このプロンプト集は、
セールスファネルの各ステップ(認知 → 興味 → 比較検討 → 購入 → 継続)ごとに、役割設定 → 目的 → 条件 → 出力形式 がそろった形で再現性高く使えるようにしています。
AI×セールスファネル設計専用プロンプト集
1. 認知フェーズ(集客)
SNS投稿案作成プロンプト
あなたはSNSマーケティングの専門家です。
目的は、新しいオンライン講座をターゲット層に知ってもらうことです。
条件は以下の通りです。
- 対象:30〜40代の個人事業主(女性比率高め)
- 内容:AIを使った売上アップ講座の告知
- トーン:親しみやすく、スクロールを止めるキャッチーさ
- 形式:Instagram用投稿文(見出し+本文+ハッシュタグ)
- 制約条件:本文は300文字以内、絵文字を3〜5個使用
これらを踏まえて、Instagram投稿案を5つ作成してください。
2. 興味フェーズ(教育・関係構築)
メールマガジン教育ステップ文章作成プロンプト
あなたはコンテンツマーケティングの専門家です。
目的は、見込み客にAI活用の価値を理解してもらい、次のステップに進んでもらうことです。
条件は以下の通りです。
- 対象:AIに興味はあるが実践経験が少ない経営者・フリーランス
- 内容:AIを使ったセールスファネル構築の成功事例紹介
- トーン:専門的だが、初心者にもわかりやすい
- 形式:件名+本文(600文字以内)+次回予告
- 制約条件:専門用語には必ず簡単な解説をつける
これらを踏まえて、メールマガジンの第2話の原稿を作成してください。
3. 比較検討フェーズ(信頼構築)
FAQ作成プロンプト
あなたはセールスライティングの専門家です。
目的は、見込み客が抱える不安や疑問を解消し、申込みのハードルを下げることです。
条件は以下の通りです。
- 対象:AIをビジネスに取り入れたいが成果が不安な人
- 内容:サービスの効果・サポート体制・リスクについての回答
- トーン:信頼感があり、根拠や実例を交えて説明
- 形式:質問+答えを5セット
- 制約条件:各回答は150文字以内
これらを踏まえてFAQを作成してください。
4. 購入フェーズ(申込み促進)
セールスページ(LP)構成案プロンプト
あなたはコンバージョン率最適化(CRO)の専門家です。
目的は、AI活用講座の申込みを最大化するセールスページの構成案を作成することです。
条件は以下の通りです。
- 対象:AIを使って売上を伸ばしたい中小企業経営者・個人事業主
- 内容:ベネフィット訴求、事例、CTAを盛り込む
- トーン:行動を後押しする力強さ
- 形式:見出し+本文のセクション構成
- 制約条件:セクションは8つ以内
これらを踏まえて構成案を作成してください。
5. 継続フェーズ(リピート・紹介)
アップセル/クロスセル提案プロンプト
あなたはCRM(顧客関係管理)の専門家です。
目的は、既存顧客が継続利用・追加購入したくなる提案を作ることです。
条件は以下の通りです。
- 対象:AI活用講座の受講を終えた顧客
- 内容:次のステップ(上級編講座 or 個別コンサル)の案内
- トーン:感謝を伝え、成長の継続を提案
- 形式:メール文(件名+本文500文字以内)
- 制約条件:過剰なセールス色を避け、自然な流れで提案
これらを踏まえて提案文を作成してください。
このプロンプト集の使い方
- 必要なフェーズのプロンプトをコピー
- あなたのビジネスの具体的条件に置き換え
- 出力をレビューし、改善指示を出す
- 生成物をそのまま使わず、人間の視点で調整
人に仕事をお願いするのと変わりませんね。
よろしければこのプロンプト集をお試しください。
せっかくなのでChatGPTに「#」や「@」をどう入れるか?※AIには確認済み
1. ハッシュ記号(#)
使い方 | 見出しやセクションを区切るときに使う。 ChatGPTに「特定の部分を強調」して認識させたいときにも有効。 |
例) | # ターゲット 起業3年以内の小規模事業者# ゴール 3ヶ月以内に売上を20%アップ→構造化された情報として認識しやすく、出力の整理に役立つ。 |
効果 | ChatGPTはMarkdownの構造を理解できるため、#を使うと「これは大見出し」「これはテーマ」という風に処理しやすくなり、情報が漏れにくくなります。 |
2. アットマーク(@)
使い方 | 役割や視点を明示するときに使う(例:@マーケティングの専門家)。 文章中で特定の人物・キャラクターとして回答させたいとき。 |
例) | あなたは @SNSマーケティングの専門家 です。 以下の条件で投稿案を10個作ってください。 |
効果 | ChatGPTは「@」を特別に認識しているわけではないですが、人間が見たときに役割が一目でわかるため、プロンプトの読み間違いを減らす効果があります。 また、テキストの「タグ化」的に扱えるので、後からプロンプトを再利用するときに整理しやすいです。 |
プロンプトに句読点を入れるかどうかで結果が変わる
原理 | ChatGPTは文章の切れ目や区切りを「意味の分割」として理解します。 句読点(、。)やカンマ(,)を入れる位置で、解釈のまとまりや優先度が変わることがあります。 |
例) | 1)句読点あり 高校生向けの、面白くて役に立つ科学の記事を書いてください。 →「高校生向け」かつ「面白くて役に立つ科学記事」としてまとめる。2)句読点なし 高校生向けの面白くて役に立つ科学の記事を書いてください。 →ニュアンスの分離が弱まり、条件がぼやける可能性。 |
実務での使い分け | 条件や要素を明確に分けたいとき → 句読点や改行を入れる ひとつの固有表現としてまとめたいとき → 句読点を入れない |
結論
- #や改行は、構造化・整理のために使うと有効
- @は役割やタグ付けとして便利だが、ChatGPT内部で特別扱いはされない
- 句読点は意味を分けたいときに入れると、条件の理解精度が上がることがある
AIはあくまでツールです。
もちろん、中には良いセミナーもあるでしょう。
だからこそ「選んで受ける」ことが大事ですし、むしろ受講する前にAIに色々質問してみたり、遊び感覚で触ってみることで、より実践的に学べると私は思います。
AIの使い方に“正解”はありません。
ぜひ自由に試しながら、自分に合った方法を見つけてください。
ただし、最終的な判断と活用はあくまで自己責任でお願いいたします。